俺は奨学金を借りている。家が裕福でなかったのと、高校生の時に勉強をしなかったせいで、国公立には行けず、私立に行くことになってしまったからだ。
2024年4月から社会人になり、10月くらいから返済がスタートしている。毎月の負担がそれなりに大きい。
そこで、俺なりに奨学金を借りるべきかどうかの意見を独断と偏見で解説していこうと思う。
俺の奨学金状況

家が裕福でないことに加え、私立大学に通っていたので、それなりの額を借りてしまっている。借りている奨学金は、日本奨学金機構の貸与型のものと給付型のものだ。
在学中に給付型の奨学金の制度ができたため、返済しなくて良い分が増えたので、負担は微々たるものであるが軽くなっている。
しかし、問題は貸与型のものだ。貸与型で借りている額が大きく、さらに貸与型の奨学金は利子がつく。
つまり、返済しなければいけない額は貸与型の分+利子分となる。
奨学金のメリット

奨学金を借りるメリットとしては、以下のものが挙げられる。
- 裕福じゃなくても、チャンスが増える
- 利子はたしかにあるが、金融機関からの借り入れに比べて低い
- 返済不要のものもある
- 学業や様々な経験にコミットできる
奨学金を借りることで、裕福でなくても学びのチャンスを得ることができ、将来的に借りた分以上のリターンを得ることができる可能性がある。実際に、俺も奨学金を借りなければ、大学に通うことができなかったと思う(国公立に受かっていれば別だが…)
貸与型のものには利子があるものも存在するが、基本的に金融機関からの借入などよりは低い金利が設定されている。そのため、借金であることには変わりないが、金利面では優しいと言えるし、返済不要のものもあり、ローリスクハイリターン?の場合が多い。
また、借りる年数が基本的に4年か6年などと決まっているので、最終的に自分が返さなければならない額が借りる段階からある程度把握できる。
また、奨学金を借りることでアルバイトにかける時間を軽減でき、学業や留学などその他の経験に時間を使えるようになる。大学生の間にしかなかなかできないこともあるので、バイト三昧の日々になるくらいなら、奨学金を無理ない範囲で借りて、他の経験を獲得しにいくのも一つの選択肢だと思う。
奨学金のデメリット

- 返済しなければならないものが多い
- 高校生の時の成績や大学での成績が問われることがある
- 日本奨学金機構のものであれば、1年に1回くらいは継続願のようなものを出さなければならない
- 社会人になってからの毎月の返済が大変
今では奨学金は給付型のものが増えてきているが、そういったものは人数に制限があったり、好成績が必要であったり、金額も限られる。日本奨学金機構のものでも給付型のものには成績の条件があったはず。調べてみると成績の条件は以下の通りらしい。
学業成績基準
1年次生: 高等学校等の評定平均値が3.5以上、または入学者選抜試験で上位50%以内の成績。
2年次生以上: 在籍する学部でのGPAが上位50%以内、または標準修得単位数以上を取得し、学修意欲が確認できること。
1年次の時は高校の成績の条件があるが、2年次以降は大学内の成績が半分より上にいれば、問題ないそうだ。所属している大学や学部によっても異なると思うが、俺の場合は半分より上の成績を大学で取ることは大学受験より簡単だった。
日本奨学金機構のものを借りると、年に1回くらいの頻度で継続願みたいなものを提出しなければならず、これが割とめんどくさい。スカラネットというものにログインして、今の経済状況や、親の収入や学業の目標やどんな1年だったのかなどを記入しなければならないものもあった。
また、多くの人が借りるであろう日本奨学金機構の貸与型のものは1種と2種があり、どちらも返済が必要であり、2種には利子が発生する。さらに2種は借りられる額を選べる。たしか、2万円から12万円くらいまでの間で借りることができたはず。
社会人になってからの返済のおいては、生活に困窮するほどではないが、毎月の過処分所得にジワジワ影響が出ている。社会人になってからしっかりとしたご飯を食べれたのは数えられるほどしかない。
奨学金を借りてどうなったか?
奨学金のメリットデメリットは調べたらいくらでも出てくる。では、実際に奨学金を借りてみて、今どんな状況なのかを共有していく。もちろん、奨学金の借りる額や実家の裕福さにも左右されるので、奨学金を借りたら絶対に俺みたいな生活になるというわけではない。
大学で勉強できるチャンスは得ることができたが…

奨学金のおかげで、大学で勉強できるチャンスはたしかに得ることができた。しかし、高校生の時からしっかりと勉強をして、国公立に入れていれば奨学金を借りずに済んだり、借りることになったとしても、借りる額が少額で済んだ。
結局バイト三昧…

メリットのところで、奨学金を借りることでアルバイトの時間を軽減できると述べたが、実は俺の場合はそうではなかった。
俺は実家が裕福じゃなかったので奨学金を借りていても、バイトをせざるを得なかったため、基本的にバイト三昧だった。大学生は時間はあるけどお金がないと言われたりするが、俺には時間もお金もなかった。全然生活に余裕がないような状況だった。
試験期間も長期休みもバイト三昧。掛け持ちもして、25連勤とかしていた時期もあった。こんな生活を続けていたから、卒業時に燃え尽き症候群になったのだと思う。
社会人になっても、余裕がない…

社会人になっても、返済が待っているので、生活に余裕がない。毎月ジワジワとボディーブローのように効いてくる。それなりにメンタルにも影響が出てくる。その結果、パフォーマンスにも影響が出てくる。
お金の不安があると、明らかにパフォーマンスの低下を感じる。
同じ給料をもらっているはずの同期との生活水準の差やパフォーマンスで劣等感を感じる日々。
今さらどうしようもないが、高校生の時にしっかりと勉強して、国公立に入っていれば…と思う。
これらのように俺の場合は奨学金を借りたからといって何かがラクになったこととかは今のところない。たしかに学びのチャンスは得られたが、奨学金を借りてまで大学に通い、その分収入を上げられたわけでもない。
結論:高校生よ、勉強せよ

結論としては借りる必要がなければ借りない方が良い。
至極真っ当なものになってしまい申し訳ないが、これが結論である。
奨学金を借りることでたしかにチャンスは広がる可能性は高いが、今後、家庭状況などを理由に奨学金を借りなければならない可能性のある高校生は勉強を頑張って、国公立大学に合格できるような努力をしよう。
仮に国公立に入ったとしても、奨学金が必要になった時、借りる額は私立よりは少なくて済むはず。
また、もし私立大学に通うことになってしまったとしても、給付型の奨学金を得られる確率が大きくなる。日本奨学金機構以外にもいろんな企業が返済不要の奨学金を出している。高校の時の成績がよければ、それらを得られる確率が上がる。
高校生よ、勉強せよ。