
イギリスのサセックス大学の研究によると、6分間の読書でストレスレベルが約68%軽減すると言われている。
そこで、メンタルが崩壊した俺が、読書はメンタルに良いのかを検証してみて、その知見を主観的ではあるが解説していく。単なる一人の主観的な知見であるが、参考になれば幸いだ。
今回のテーマはメンタル崩壊前とメンタル崩壊後に分けて、俺のなりの読書の効果を述べていく。
メンタル崩壊前

元々読書が好き
元々というほど幼い頃ではないが、俺は高校3年生くらいの時に、読書にハマり始め、もう数年経っている。それまでは読書に興味がなく、本のジャンルとかすらよくわかっていない状態である。
ちなみにそんな本のジャンルもわかっていない、高校3年生くらいで読書にハマり始めた時によく読んでいた本のジャンルは自己啓発系だったと思う。後ほど解説するが、自己啓発本の読み過ぎはメンタルによくない。
今では割と幅広いジャンルの本を読んでいるが、科学の分野の本や実用書などが多い。特に脳科学の本や医学系の本は読む機会が多いと思う。
俺の本の選び方は基本的に「〇〇を学びたいから、この本を読む」というより「この本面白そうだなぁ」という感じで選んでいる。ここは賛否あると思うが、俺は本を「学び」というより「娯楽」として捉えている面が大きい。元々いろんな知識を知ること自体に楽しさを感じていた性格的な部分が影響していると考えている。
読書をしていて良かったと思うこと

メンタル面
- 楽しい
- リラックスできる
- 趣味が増えた
本を読んでいて良かったことをメンタル面から考えるとこのような感じだ。やはり、俺にとって読書は楽しいと思えることの一つである。
元々静かな環境で一人でリラックスすることも好きだし、いろんな知識を得ることも好きであるので、読書はその二つを一度に味わえる最高の趣味であると言える。
これを踏まえて冒頭の読書のストレスレベル軽減効果はあると感じている。
メンタル面以外
- 長文を読むのが苦ではなくなった
- 様々な知識が手に入る
- 語彙力が増えた
読書によって、知識量や語彙力が増えている。また、長文を読むのが苦ではなくなったことで、さらに様々な知識を手に入れやすい状態になった。
読書で人生が変わると言われているが、今のところ読書の人生を変えるという効果は即効性は低い気がする。どちらかというと、遅効性でじわじわ人生にプラスの影響が出てくる感覚がある。
もちろん人生への影響も個人差がある。ネット上では「この1冊で人生が変わった!」みたいな本を読んだらすぐに人生が変わったような言い方をされている人もいるが、このケースはレアケースだと思ったほうがいい。個人的な考察だが、このようなケースは本を読む前から様々な努力をしていたという人が多い気がする。そのような状態でその本の内容が今までの努力を底上げしてくれるような効果を示したのではないかと思っている。
なので、読書で人生を変えようと思う人は、即効性がなかったからといって、読書習慣を辞めずに、続けてみてほしい。自分も今はその段階にいると思っている。
やや今回の主題と離れた話になってしまったので、メンタルの話に戻っていこう。次からはメンタル崩壊後の話だ。
メンタル崩壊後

読書=苦
メンタル崩壊後の読書とメンタルの関係はこんな感じだ。
- 読書を楽しめない
- 読書する気が起きない
- 読書の時間が取れない
- 内容が頭に入ってこない
- 読書をすると余計疲れる
まず、俺の場合、メンタル崩壊後の読書にはメンタルに良い影響が全くなかった。それどころか悪影響が出ることもあった。
あくまで俺一人のデータでしかないが、冒頭での「読書でストレスレベルが約68%軽減する」という効果は、メンタルが崩壊後ではあまり効果が期待できないと思われる。読書は治療ではなく、予防であると考えるのが良いと感じている。
今まで好きであった読書を楽しめないという状況は俺としてはとても辛い状況だった。ただでさえ趣味が少ない方であるのに、その数少ない趣味を楽しめないことで幸福度への影響も大きかった。
今現在はメンタルがやや安定してきているので、読書を再び楽しめるようになってきてはいるが、無理に読むことはしないようにしている。時間的にも精神的にも余裕があるときに読めたらいいなくらいの気持ちでいる。
また、今は今まで読んだ本を振り返ってみたり、その内容をアウトプットすることを優先しているため、読書量は前と比べて減少している。インプットだけでなくアウトプットすることでも読書のメンタルへの効果がある感じている。
自分自身のメンタル状況次第では読書は意味をなさない可能性があるどころか悪影響を及ぼす可能性まである。読書の効果を得るには、自分のストレスレベルを把握することがまずは大事だと考えられる。読書は治療ではなく、あくまで予防であるという認識が良いと、俺は実感している。
結論

読書はメンタルには良いが、メンタルが崩壊してからでは、効果が期待できず、むしろ逆効果にもなりうる
先に述べたとおり、俺の体感では通常ではストレス軽減効果はあるが、メンタルが崩壊している状況では、逆効果にもなりうると考えられる。メンタルが崩壊しないように読書だけではなく、日々の生活習慣などにも気をつけるべきである。
読書を楽しめるかどうかはメンタル状態のバロメーターになりうる
今回の経験を踏まえて、読書を楽しめるかどうかは自分のメンタル状態のバロメーターになりうると思った。つまり、読書を楽しめなくなっている時はメンタルの状態が非常によくないと言える。
これは俺の場合は読書であるが、読書に限らず、他の趣味であっても同様にバロメーターとして使うことができると思う。自分の趣味やこれまで楽しめていたことが楽しめなくなっている人はメンタルが崩壊している可能性があるので、注意してもらいたい。
そういった意味で趣味を持つというのは、メンタルにとってポジティブな影響が大きいとこの1年で感じている。実際に職場の人も趣味も多くて、趣味も全力で楽しんでいる人ほど仕事もできる傾向にある気がする。
【おまけ】自己啓発本の読み過ぎはメンタルに悪影響

ここで読書とメンタルの関係において、気をつけなければならないのは、自己啓発本だ。
自己啓発本を多く読む人と鬱には相関関係があるという調査や、自己啓発本によって余計に自信を失ったりする可能性があるという調査もある。
こういったことから、メンタル面において自己啓発本の多読はおすすめしない。ただ、俺が難しいと感じるのは何が自己啓発本に含まれるのかということだ。ある書店では実用書やビジネス書の本棚に置かれていたものが、別の書店では自己啓発の本棚に置かれていることもある。
そこで俺の以下の判断基準で自己啓発かそうでないかを判断している。
- 精神論ではなく、具体的な方法が書いてある
- 科学的根拠(論文や引用)がある
- 実用例が書いてある
- 筆者が研究者である
もちろん全てを満たしていなければいけないわけではないが、迷った時はこれらの項目をチェックしている。この判断基準が絶対的な正解であるとは思っていないが、ぜひ参考になれば幸いである。