燃え尽き症候群になったらどうなるのか

メンタル

突然ですが、皆さんは燃え尽き症候群という言葉を聞いたことはあるだろうか。

たまに芸能人やスポーツ選手でもこの様な状態になってしまっている人がいるらしい。

そんな、社会で認められている人や素晴らしい功績を残しているような人が陥る状態に、何も功績を残してもいない凡人の俺がなってしまったのだ。

実際に「燃え尽き状態」になったら、どんな感じなのかを共有していこうと思う。

なお、今回の話は個人的な実体験の部分が多いので、より深い理解などは専門家の話を聞いてほしい。

この記事の目次

燃え尽き症候群とは

そもそも燃え尽き症候群とはどのような定義なのかを改めて調べてみた。

調べるにあたって、早稲田メンタルクリニックの精神科医の益田先生の動画や同じく精神科医の樺沢紫苑先生の動画の内容などを参考にさせてもらった。

より正確な定義などは専門的な書籍や上記の精神科医の先生の元動画などを見ていただきたい。

燃え尽き症候群には次の3つの徴候が揃った状態だと言われている。

  • 情緒的消耗感
  • 脱人格化
  • 個人的達成感の低下

また、「職場での慢性的なストレスがある」というのも診断の条件であるとされている。

情緒的消耗感とは極度の疲労感や無力感、不安感などのことを示す。

脱人格化とは他人に対して冷たい態度を取ってしまったり、抜け殻のようになってしまうことを示す。

個人的達成感の低下は文字通り、何かを成し遂げても達成感がなくなってしまったり、自己肯定感が低下してしまう状態を示す。

自分の状態

厳密には「燃え尽き症候群」ではない

俺の場合、燃え尽き症候群に見られる3つの徴候は揃っていたが、厳密には燃え尽き症候群ではなかった。

いつも疲労感や無力感に襲われ、抜け殻のようになり、何を達成しても達成感がなく、自己肯定感も皆無であった。

それらがピークの時には、寝ようとした時に急に涙が出てくることもあった。

しかし、俺がこれらの状態になったタイミングは大学を卒業して新卒として働き始めてからであり、燃え尽き症候群の条件である「職場での慢性的なストレス」はなかったのだ。

それ故に、病院に行って診断を受けたわけでもなく、厳密には「燃え尽き症候群」ではないのだが、状態としては「燃え尽き状態」と言って良いような状態であると思っている。

勝手ながら便宜上、この「燃え尽き状態」も本文では「燃え尽き症候群」に含めさせていただく。

というのも、厳密な「真の燃え尽き症候群」の診断は受けていないが、同じような「燃え尽き状態」で悩んでいる人がいるのではないかと思い、少しでも何か共有できれば良いなと考えているのと、自分自身のアウトプットや気持ちの整理のためにも意見を述べていきたい。

具体的にどうなるのか

俺には3つの徴候があったわけだが、より具体的にどんな状態だったかをリストアップしていく。

  • 仕事に行きたくなくなる
  • 休日も身体的にも精神的にも休まらない
  • 仕事が楽しくない
  • 目標がなくなる
  • 意欲がなくなる
  • 入浴や食事、洗い物などが億劫になる
  • これまで楽しめていたことも楽しめなくなる
  • ひきこもりがちになる
  • 生きること自体がめんどくさくなる
  • 自分は何をしてもダメだと思うようになる
  • 焦燥感や不安感に常に襲われる
  • 人と関わるのが嫌になる
  • 寝る前に急に涙が出ることがある
  • 眠れなくなる

内容が被っているところもあるが、ざっとこのような状態になっている。

ピーク時は正直めちゃくちゃ苦しかったし、今は少しずつ改善してはいるが、まだ苦しさは残っている。

今も出勤がしんどいこともあり、そんな時はイメージとしてはわずかな残り火を無理やり焚き付けて出勤している。

そのような日の帰宅後はもう何もできる気がしないので、夜ご飯&風呂キャンセル民になる日もある。

「燃え尽き状態」の原因

俺が燃え尽き状態になった原因は、次のことだと考えている。

  • 完璧主義の傾向がある
  • べき思考の傾向がある
  • 大学生時に様々なことを詰め込みすぎた

燃え尽き症候群は完璧主義の人、真面目な人や元々はやる気のある人がなるパターンも少なくないらしい。

自分で言うのはやや恥ずかしいが、俺もどちらかというとそのようなタイプであった。

それに加えて、大学生の時は奨学金を借りつつ、足りない分や他に必要になる分は自分でアルバイトをして賄わなければならない状況だった(ここに関しては高校生の時にもっと勉強を頑張って学費の安い国公立に入る努力をすべきだった)。

そのため、試験期間であろうと週6日とかでアルバイトをしたり、掛け持ちしたり、長期休みには掛け持ちも含めて30連勤とかをやりつつ、試験も好成績を取らなければならないと思い、スキマ時間をフル活用し、友達にも勉強を教えたりしていた。

大学生活のほとんどをそのような状態を維持しつつ、卒論や就活もこなしてきた。

結果として大学卒業時に「燃え尽き状態」になってしまった。

タラレバの話ではあるが、高校生の時にもっと勉強を頑張っていれば、かなりの確率で防ぐことができていたとは思う。

「燃え尽き状態」への予防法

「燃え尽き症候群」の予防法を調べると「完璧主義にならない」「頑張りすぎない」「程よくサボる」「業務量を調整する」などが出てくるが出てくるが、正直これらは簡単にできるようなものではないと感じる。

そこで、実際に俺が「燃え尽き状態」になってみて、比較的簡単にできる、こうしておけばよかったと思うことをリストアップする。

  • 趣味を持つ、趣味を楽しむ時間を作る
  • 仲良い人や安心感のある人と定期的に会ったり、連絡を取る

意外とシンプルではあるが、これらをするためには、ある程度の時間的な余裕が必要になってくるし、「燃え尽き状態」になってからでは、これらをしようにも精神的なハードルが高くなる。

俺の大学生の時のように時間的にも精神的にも余裕がなくなってくると「燃え尽き症候群」「燃え尽き状態」になるリスクは上がる。

ただ、これらは比較的簡単な予防策ではあるが、効果は短期的・一時的であり、結局は「完璧主義にならない」などの性格的要因や「業務量の調整」などの環境的要因をはじめとした長期的な予防効果をもたらす部分への対処も重要であると感じる。

性格的な部分への対処には認知行動療法などの専門的な対処法などがあるらしいが、そこら辺はまだ調べ不足なので、気になる人は色々調べてみてほしい。

「燃え尽き状態」になった時の対処

  • 病院に行く
  • 休職
  • 環境を変える
  • 仲良い人や安心感のある人と関わる
  • 時間が解決してくれるのを待つ
  • 趣味を楽しむ
  • 寝る
  • 朝散歩
  • 運動
  • 入浴

病院に行っていない俺が言うのも何だが、やばいと思ったらまずは病院に行くべき。

こんなどこの誰が書いているかわからないものを見るよりもまずは専門家に相談するべき。

休職とかをするにしても、医師の診断書とかが必要になるはずだから、病院に行こう。

自分の場合は仲良い人と定期的に関わっており、運動を少しずつ行い、あとは時間が解決してくれるのを待つという選択を選んだ。

ピーク時と比べて改善してはいるが、この選択が正解だったかはわからない。

ただ注意点としては、本当にヤバい状態になると、病院に行くことすら億劫になり、ハードルが上がる可能性がありそうなことだ。

俺の状態でさえ、友達に連絡したり、運動したりすることすら、精神的なハードルが高くなっていたから、さらに燃え尽き状態が進行していたら、行動を起こせるかわからない。

また、何がどれくらい効果があるかは人それぞれであると思う。

SNSか何かで「入浴はかなり効果がある」みたいなものを見たので、やってみたが、俺的にはあまり高い効果を感じなかった。

「やらないよりはやった方がマシかな」程度だったので、個人差はありそう。

燃え尽きない方がいい

燃え尽きたくて燃え尽きる人はいないと思うが、燃え尽きない方が絶対にいい。

そのためには普段から友達に会ったり、趣味を楽しむ時間を作っておくことは有効だと思う。

これらは結局、人間関係という括りになる。

賛否や人それぞれ考え方はあると思うが、人間関係というのは人の幸福感にとってかなり重要な要素だったりする。

「燃え尽き症候群」ではないが「燃え尽き状態」で悩んでいる人に少しでも役に立ったり、心がラクになってくれれば嬉しいし、燃え尽きてない人も注意してほしい。

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